英語教師のつぶやき。

英語を学び、英語を教える日々。気が付いたこと、気になったことを綴ります。

海外大学進学という選択肢

マレーシアの大学に進学した卒業生が、顔を出してくれました。2時間ほどの滞在の間に話したことは、授業で教わったミクロとマクロのこと、essayの書き方とPersuasive essayの課題、デフレに関するグループレポート、同じ分野のライバル企業を比較するレポート課題のこと、授業のディスカッションでLGBTのissueに関してあまり知らないことに気がついたこと、イギリスの銀行の女性CEOの講演を聞きに行って講演内容は面白かったけどaudienceの大半がビジネスピープルで質疑応答は全く理解できず、「くそーっ」と思ったこと、来年の予定(ルワンダチェコに行く)、市内にあるモスクの話、マレーシアでイベントを企画していて今、企画書を書いていること、出発前に他県の大学生と立ち上げた国内のグループでの企画の話、それに関連して明日、市内の子ども食堂を見学に行くこと、などなど

海外への進学を志してからの情報収集、最終的にマレーシアに決めるまで、思い立ったら即行動、でも迷ったら即相談、何か進展したら即報告してくれる子で、全て自分で進めてきました

でも、いざマレーシアに行く前は不安からか「パニックです!」と言って会いにきてポロポロ泣くのを、「大丈夫!行ったら絶対あなたは楽しくやれるから!」と太鼓判を8回ぐらい押して送り出しました

単に行動力があると一言でdescribeするには少し違う。元々は内気。でも好奇心旺盛、興味を持ったり、すごい!と思った人にはすぐコンタクトを取るし、フットワーク軽く会いに行く。そうして会いに行った人からまた影響を受け、さらに興味のフィールドを広げるけれど、自分がやりたいこと、面白いと思うことをはっきりと知っていて、ブレることはない

そもそも彼女はこういう生徒なんだけど

ふと思う。国内の大学に進学した卒業生が会いにきてくれて話すとき、こんなに2時間も授業の話をすることってあまりないかもしれない

彼女だから、なのかもしれないし、彼女に限らず海外進学を選択する生徒はかなり目的意識がはっきりしているから、なのかもしれない
もしくは、世界中から多様なバックグラウンドの生徒を受け入れる大学はシビアに評価されるから、概して授業の質は高く、より具体的な学びがあるのかもしれない

 

意欲的に学ぶ彼女は一学期の成績全科目AとA+で、このままの成績が維持できれば来年度から3年間の学費が免除になって、日本円で4〜5万円程度の生活費だけで済みそうとのこと

 

先日学校に営業に来た海外進学斡旋エージェントの言葉でもあるが、海外進学が上、というのではなく、国立大学、私立大学、そして海外進学という選択肢の一つとして考え始める彼女のような生徒が増えたら、漫然と進学を考えている生徒にとっても、大学に行く意味を考える一つのきっかけになるかもしれない

彼女は高校時代にアメリカに一年留学した。そのきっかけは、当時勤めていた講師の先生から、海外生活の経験談などを聞いたこと

帰国後、3年進級当初は、途上国の支援に携わりたいからと漠然と看護学部を考えていた。しかし、柳井奨学金の案内を見たこと、そして私が授業でhigher  educationというフレーズに絡めて世界の高等教育の変化としてミネルバ大学、University of the people、MOOCでの学びなどを話した時に「そうか、日本の大学→留学でなくてもいいんだ」と思ったらしい

 

私たちが話すことの大半は聞き流されても、方向性がマッチする生徒のアンテナに引っかかることがある。アンテナが反応して好奇心が動いた生徒は、どんどん自分で動き出す

彼女のように。

 

目の前の生徒たちは可能性の塊

 

そして私は彼女から聞いたessayの授業内容が、先日オンラインで学んだことと同じだったので、グローバルスタンダードなライティングの指導の仕方を学ぼうと改めて決心。

2020年 取りかかりたいことがいっぱい

「日本人の9割に英語はいらない」という本がある。確かに必要な人が必要に迫られて学べばいい話なのかもしれない

しかしそれが事実だとしても、私たちが今やっているやり方を批判的な目で見返すことなく漫然と続けていったのでいい、ということにはならない

未来がどうとでも変えられる高校生のうちに、多様なチャンネルから情報収集ができる

いざ必要!となった時に、何をどう学べばいいか分かっている

その状態に到達させてあげることが次の3年間の目標